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モロッコ王国、通称モロッコの紹介。モロッコ王国の歴史や地理、地方行政区分、経済、文化、国民性など、モロッコ王国に関する基礎的な知識をまとめて紹介しています。
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モロッコの国土は、アフリカ大陸の北西端に位置する。海岸のうち約3/4は北大西洋に面し、残りは地中海に沿っている。東西1300km、南北1000kmに伸びる国土の形状は、約45度傾いたいびつな長方形に見える。モロッコの南西に分布するカナリア諸島はスペイン領であり、本土以外に国土を持たない。国土の北部、地中海沿岸のセウタとメリリャは、スペイン本国の飛地となっている。陸続きにある南西の西サハラを実効支配しているものの、国際社会で占領行為の正当性が広く認められているわけではない。なお、西サハラはかつてスペインの植民地(スペイン領サハラ)だった。
モロッコには大きな山脈が4つある。リーフ山脈(エル・リーフ)は他の3つの山脈とは独立し、地中海沿いのセウタやメリリャを北に眺め下ろしている。最高地点は約2400mである。南方の3つの山脈はアトラス山脈に属する。アトラス山脈自体はチュニジア北部からアルジェリア北部を通過し、ほぼモロッコの南西端まで2000km以上にわたって延びる。アトラス山脈は複数の山脈が平行に走る褶曲山脈である。モロッコ国内では北から順に、中アトラス山脈(モワヤンアトラス山脈)、大アトラス山脈(オートアトラス山脈)、前アトラス山脈(アンチアトラス山脈)と呼ばれる。アンチアトラス山脈の南斜面が終わるところに国境がある。アトラス山脈の平均標高は3000mを超え、国土のほぼ中央にそびえるツブカル山(トゥブカル山) (4165m)が最高地点であり、北アフリカの最高峰でもある。カサブランカなどのモロッコの主要都市は大西洋岸の海岸線、もしくはリーフ山地の西、中アトラス山脈の北斜面から海岸線に向かって広がるモロッコ大平原地帯に点在する。
ジブラルタル海峡をはさんでスペインと向き合う[7]。スペイン=モロッコ間は、ユーラシアプレートとアフリカプレートの境界に当たる。アフリカプレートが年間0.6cmの速度で北進したため、アトラス山脈が生成したと考えられている。アトラス山脈の南には山脈の全長にわたって巨大な断層が続く。このため比較的、地震が発生しやすい。記録的な大地震は隣国アルジェリアに多いものの、リスボン大地震と同時期の1755年11月19日に発生した地震や1757年4月15日の地震ではいずれも死者が3000人に達した。1960年2月29日の地震は被害が大きく、死者は1万5000人だった。いずれもマグニチュードははっきりしていない。
主要河川は、地中海に流れ込むムルーヤ川、大西洋に流れ込むスース川、テンシフィット川など10程度ある。ジス川とレリス川はサハラ砂漠に向かって流れ下りる。ドラア川もサハラ砂漠に向かって流れるが、この川は雨量が非常に多い場合サハラを横断して大西洋に注ぐことがある。エジプト、スーダンを縦断するナイル川を除くと、モロッコは北アフリカでは最も水系が発達している。このため、降水量が少ないのにも関わらず、総発電量の6%を水力でまかなっている。
○気候
一年を通じて、大西洋上に海洋性熱帯気団が居座っており、常に北東の風(北東貿易風)が吹いている。このため、モロッコ沿岸を北から南にかけて寒流のカナリア海流が流れる。
ケッペンの気候区分によると、アトラス山脈より北は地中海性気候 (Cs) に一部ステップ気候 (Bs)が混じる。アトラス山脈の南斜面はそのままサハラ砂漠につながっており、北部がギール砂漠、南部がドラー砂漠である。気候区分は、砂漠気候 (BW)である。アトラス山脈には冬季に積雪がある。
最大の都市カサブランカの気候は、1月の気温が12.4度、7月が22.3度。年間降水量が379.7mmである。冬季の降水量は100mm/月に達するが、夏季には1mmを下回る。首都ラバトの気候もカサブランカとほぼ同じである。
○植生
大西洋沿岸、地中海岸と内陸部のオアシスを除き、植生はほとんど見られない。森林を形成しているのはコルクガシであり、特に大西洋岸に目立つ。アトラス山脈に至ると、常緑樹林が広がる。植生は、オーク、セイヨウスギ、マツである。アトラス山中からさらに南のステップには、ナツメや低木などが疎らに見られる。栽培樹木としてのオリーブは以上の分布に当てはまらず、国土全体にわたる。固有種としてアカテツ科のアルガン(Argania Spinosa)があり、アルガンオイル(Argan oil)(爪のケアに優れている)(別名:モロッカンオイル)の原料となる。ただし、分布域は狭く、スース川流域に限られる。
国土の12%を森林が、18%を農耕地が占め、農耕地の内5%は灌漑されている。
○主要都市
人口10万人以上の都市が15ある。都市人口率は55.5%と低く都市化は進んでいない。気候が穏やかであることを反映している。
・カサブランカ - 人口367万人(1994年)。最大の都市。映画で有名
・ラバト - 首都。人口120万人(2005年)。
・マラケシュ - 人口66万人。第2の都市。観光がさかん
・フェス - 人口50万人。第3の都市。迷宮のような市街地が有名
・タンジェ - 人口67万人。ジブラルタル海峡に面した国際都市

参照元:ウィキペディア「モロッコ
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モロッコは16の地域と38の地方で構成されている。この行政区画はサハラ・アラブ民主共和国の主張する領土を含む。
○南部
・タンタン地方 最大都市タンタン ゲルミンの西
・ゲルミン地方 ティズニトの南
・ティズニト地方 アガディールの南
・タタ地方 ティズニトの東
・アガディール地方 最大都市アガディール
・タルーダント地方 タタの北、アガディールの東
○中部
・エッサウィラ地方 マラケシュの西
・マラケシュ地方 最大都市 マラケシュ
・ワルザザト地方 タルーダントの東
・サフィー地方 マラケシュの北
・ケッラ・デ・スラグナ地方 マラケシュの北
・アジラル地方 ワルザザトの北
・ランディア地方 アジラルの東
・ベニ・メッラル地方 アジラルの北
・セッタート地方 ジャディーダの東
・ジャディーダ地方 サフィーの北
・カサブランカ地方 最大都市カサブランカ
・ベンスリマヌ地方 カサブランカの東
・クーリブガ地方 セッタートの東
・ケニフラ地方 クーリブガの東
○北部
・フィギク地方 ブルマーヌの東
・ブルマーヌ地方 ケニフラの東
・インラーヌ地方 ケニフラの北
・メクネス地方 最大都市メクネス ケミセットの東
・ケミセット地方 ラバト・サレの東
・ラバト・サレ地方 最大都市ラバト(首都)
・ケニトラ地方 ラバト・サレの北東
・フェス地方 メクネスの東
・タザ地方 ナドルの南
・ウジュダ地方 ナドルの南東
・タウナト地方 フェスの北
・シディ・カセム地方 ケニトラの東
・ララシェ地方 ケニトラの北
・タンジェ地方 ララシェの北
・テトワン地方 タンジェの東
・シャーウェン地方 ララシェの東
・ホセイマ地方 シャーウェンの東
・ナドル地方 ホセイマの東

参照元:ウィキペディア「モロッコ
モロッコには18か月の徴兵期間が存在し、50歳まで予備役義務が存在する。国軍は王立陸軍、海軍、空軍、国家警察、王立ジャンダルメ、外人部隊からなる。国王は憲法によって軍の最高司令官であると規定されている。国内警備は一般に効果的であり、2003年のカサブランカでのテロのような例外を除いて政治的暴力は稀である。国連は小規模な監視部隊を多くのモロッコ兵が駐留している西サハラに維持している。

参照元:ウィキペディア「モロッコ
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