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モロッコ王国、通称モロッコの紹介。モロッコ王国の歴史や地理、地方行政区分、経済、文化、国民性など、モロッコ王国に関する基礎的な知識をまとめて紹介しています。
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IMFの統計によると、2010年のモロッコのGDPは917億ドルであり[8]、日本の福島県とほぼ同じ経済規模である[9]。一人当たりのGDPも3,000ドルを超えており、アフリカでは比較的豊かな国でありアジアなどの新興国とほぼ同じレベルである。産油国ではないが、鉱業と軽工業など産業のバランスもよくアフリカでは経済基盤も発達している方である。埋蔵量世界1位のリン鉱石を中心とする鉱業と、生産量世界第6位のオリーブ栽培などの農業が経済に貢献している。大西洋岸は漁場として優れており日本にもタコなどが輸出されている。観光資源も豊かである(観光収入は22億ドルに上る)。工業国とは呼べないが、衣料品などの軽工業のほか、石油精製や肥料などの基礎的な諸工業が発達している(以下、統計資料はFAO Production Yearbook 2002、United Nations Industrial Commodity Statistical Yearbook 2001年を用いた)。その他ヨーロッパ連合諸国に出稼ぎ、移住したモロッコ人による送金も外貨収入源となっている。
○鉱業
鉱業生産は、リン鉱石(採掘量世界第2位)、鉛鉱(同7位)、コバルト鉱(同8位)が有力だが、銅、亜鉛、金、銀なども採掘しており、天然ガスも豊かである。ただし原油の採掘量は1万トンと極めてわずかである。鉱物資源はアトラス山脈の断層地帯に集中しており、アトラス山脈の造山活動によるものだと考えられている。例えば、マラケシュ近郊やメリリャに近いウジタで亜鉛や鉛が採掘されている。リンはカサブランカ近郊で採れる。
○農業
大西洋岸、地中海岸では天水に頼った農業が可能である。耕地面積は国土の21%を占める。農業従事者は429万人(2005年)である。
国際連合食糧農業機関 (FAO) の統計(2005年)によると、世界第7位のオリーブ(50万トン、世界シェア3.5%)、第9位のサイザルアサ(2200トン)が目立つ。世界シェア1%を超える農作物は、テンサイ(456万トン、1.9%)、オレンジ(124万トン、1.5%)、トマト(120万トン、1.0%)、ナツメヤシ(6万9000トン、1.0%)がある。主要穀物の栽培量は乾燥に強い小麦(304万トン)、次いでジャガイモ(144万トン)、大麦(110万トン)である。
畜産業は羊(1703万頭)、鶏(1億4000万羽)を主とする。
○工業
工業は、リン酸肥料(生産量世界第6位)、オリーブ油(同9位)が目立つが、ワインや肉類などの食品工業、加工貿易に用いる縫製業も盛んである。
○貿易
モロッコの輸出額は78億ドル。品目は、衣類 (32.3%) 、魚介類 (13.0%) 、電気機械 (9.9%) である。ここでいう電気機械とは電気ケーブルを意味している。リン鉱石は価格が安いため、品目の割合としては5位である。主な相手国は、フランス (33.5%) 、スペイン (13.0%) 、イギリス (9.6%) 。
モロッコの輸入額は116億ドル。品目は、原油 (12.0%)、繊維 (11.9%)、電気機械 (11.7%)。主な相手国はフランス (24.0%)、スペイン (9.9%)、イギリス (6.2%)である。輸出入とも相手国が同じであり、西ヨーロッパ特にフランスと強く結びついていることが分かる。このため、2010年を目標にEU圏と自由貿易地帯の関係を結ぶことを目標としている。
日本との貿易では、輸出がタコ(61.1%)、モンゴウイカ (7.3%)、衣類 (5.1%)の順で、リン鉱石も5位に入る。輸入は、乗用車 (32.4%)、トラック (28.6%)、タイヤ (5.6%)である。

参照元:ウィキペディア「モロッコ
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